ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

 

哥(うた)[HDニューマスター版] [DVD]

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実相寺昭雄は全然よくわかってない。特撮とかに詳しい人が知り合いにいるのでよく名前は出てきて例のちゃぶ台のはなしとかよくされるんだけれども実際に見たことあるのは『帝都物語』くらいなんだよなー。

ということでレンタル屋で実相寺昭雄の名前を見て借りたわけだけれどもいやーわけわからんぜ。なんなんだこの全体に漲るわけのわからん緊張は。日本家屋をどうやって撮るかはいつも注視しているつもりなんだけどこうもコントラスト高く撮るかーへーという感じ。日本家屋って外部と障子一枚で隔てられているだけで、だから外部との明暗差が滅茶苦茶出てこういう陰影の差が激しくなりやすい、というのはぼんやり知っていたつもりだけれども、その差を解消するのではなくてむしろ強調してこんなに不気味な家の感じを出すのはなるほどなーと思う。

まあさすがに主人公に感情移入とかそういうレベルの話ではなくもう少し集中して観れれば色々考えられて面白かったのかしらん。主人公の内面が全く見えないのも当然そういうつくりであるのはわかるんだけど、あまりに行動が突飛で突いていく気が起きなくてなあ。改めて考え直すとふむふむなるほどと思うところはあるのだけれども映画を観てる瞬間はまったくそういう楽しみ方ができない。もう少し興味の引き出しを作らねばならぬと思う。