ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

都会のアリス

 

都会のアリス [DVD]

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映画を観ているうちに『アリスの恋』(こっちも未見)とゴッチャになって「え? マジでこんな子の恋をやんの? さすがにロリコンストレート過ぎね!?」とチョーどきどきしてしまったオレの頭がアホすぎる。そんな話じゃ全然なかったですね。

監督が『ペーパームーン』と似ててガッカリしたと言うけれども、見てるときは全然そんなこと感じなかったなあ。言われてみれば確かに大きな筋立ては似てるけど、力の入れているところが全然違うというか、まーこっちはかなりまとまりのない話だよね。視聴者を引っ張るエピソードなんて全然なくて、ふたりの過ごす旅をボンヤリと眺める感じ。

正直大体こういう映画は「つまんねーなー」って感想になるんだけど、この作品は何か見てしまうなあ。面白いと言うわけではなくて見てしまう。こんな無茶な状況でしかしふたりの間に恋人とか親子とかそういう明確な人間関係が構築されるでもなく、ラストだって明確にドラマに意味づけがされるわけでもなく、しかしその微妙な関係が微妙なままだからこそ見てしまうー、みたいな。そうだよなー普通こういう建て付けだったらふたりの異なる視点が対立して……となるけれども、この話ではそもそも男の方がどんな立ち位置なのか全然よくわかんなくて、シーンによっては女の子とすげー似たような位置に立っちゃったりするもんなー。いやー、なんとも不思議な映画でありました。