うーんやばい。というかこの役者すげーなー。このどーしようもないクソ野郎をやって最後までなんかよくわからんけど吸引力があってみてしまい……いやでも実際こういうどうしようもないクソ野郎の屑から迷惑被っててでも愛情やら血縁関係やら金銭関係やらで逃れがたく疲弊させられる……みたいなのはガンガンあるからなー目が離せないよなー。いきなり躊躇なく指輪を質に入れられて「うわーこいつやべー」って感じになっちゃうもんなー。目が離せない。
まあこういう映画だと、モラル高い観客からは、このどうしようもないクソ野郎をどうやって破滅させるかみたいな悪趣味さが見所のひとつになっているわけだけれども、あの取り立て屋を閉じ込めてのギャンブル感染のシーンはまあケッサクだよなー。同時並行で愛人がスリラーやっている辺りも合わせてうーん、素晴らしいって感じ。あのシーンがあっただけでもこの映画見られて良かったなーと思いますよマジで。
しかしほんと不思議な映画ではあり、大きな筋立てはなく目先の金策に追われ誤魔化し誤魔化し進んでいく日常がそのまんまストーリーになっているのはだいぶズルズル進んでいく感があり良い。古くさいBGMも決まってますしねー。
しかしユダヤ人だのなんだののやり取りはちょっとわからんなー。エチオピアが宗教的にちょっと特殊なのはなんとなく聞いているけれどもそこら辺も関わっているのだろうけれども全然よくわからん。