ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

三匹の侍

 

三匹の侍 [DVD]

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わっはっはっはこれもまた『用心棒』で観たようなシーン出てきて笑う。やっぱ拷問受けた主人公は地面を這って脱出するのね。様式美。

正直殺陣がリアルだとかどうだとかはあんまりよくわからなくて、丹波哲郎のアクションってそんなに格好良くは見えないなあとか思うのだけれどもどうなのだろう。ただこの作品やけに室内での斬り合いが多くて、ハシラや屋根に刀が当たりまくるのは趣好としてなかなか楽しい。

キャラとしては桜が抜群で、いやあコレ半分このキャラの話になってるよね。冒頭のかなり違和感のある殺人から話を転がしてって、真実の告白もしっかりキャラとして適切に立てて、ラストで全てを擲って正しい行動を取るとか、まあベタベタだけれども大変正しい筋書き。を、まあああいう愛嬌のある顔つき&振る舞いのキャラクターでやったら、そりゃあ愛着も湧いちゃいますよね。ずるい。一方柴はそれに対置される立ち位置でちゃんと侍としての矜恃に沿った行動をしていて、まあ立ってるよね。それらに比べると桔梗はちょっとそんな役回りって感じ。

しかしあの微妙にビターなラストがなんとも印象深いな。直訴は結局流れてしまい、娘に父を守らせる。うーんそれでいいのか? と思わなくもないけれど、でもまあそういうリアリズムの話でもあるんだろうなあ……しかしなあ、うーん……やっぱラストがしっくり来ないなあ。