『疑惑の影』の直後に見たもんだからすげードキドキした。これで本当に殺人してたらどうしようとか思った。まああっちとは違って決定的な証拠は避けていた、感じもするがしかし「オールド・ビーン」はどう説明すりゃ良いのかしら。ややアンフェアな感じ?
まあ殺人してないにしたって、ケーリー・グラントのキャラ付けはヤバすぎて擁護不可能で全然後味の良いオチではないと思うけどね。いくら競馬で当たったからって無断で家宝の椅子を売っちゃうのはダメでしょう。買い戻したらチャラとかマジであり得ないと思う。それが許されていた時代なんだろうなあ。やっぱりヒッチコックの女性観はやっぱりちょっとヤバい方にはみ出しちゃってる感じがする。
あと牛乳持ってくるシーンは大変良いよなあ。それまでも天井の影を効果的に使っていて不気味さは出してたところに、あの螺旋階段を白く光る牛乳がゆっくり上がってくるのは大変上手い。後半の無駄に車スピード出すシーンも、いかにもヒッチコックのカーアクションって感じで微笑ましいですね。
にしてもケーリー・グラントとジェームズ・スチュアートがいつもごっちゃになって困るわ。ヒロインはとっかえひっかえするけれども、主演はやっぱり定型があるんだろうなあ。