ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

クイック&デッド

 

クイック&デッド<Hi-Bit Edition> [DVD]

クイック&デッド [DVD]

 

マカロニ祭り開催! と思ったら意外とそんなマカロニだらけでもなかったのだった。

なんかこの映画すげー洋画劇場でやってるのをちらちら見てた記憶があって、でもまあ大体真面目には見てなかったんだけど、なんかすげーテレビ向けのフォーマットだよね。週刊マンガでトーナメント方式が重宝されるのがよくわかる。その上この豪華キャストだもんなあ。ビックリするよなあ。

でもなんか根本の所で失敗している気がして、やっぱこの映画のつくりってだいぶミスってませんかね? 結構西部劇の決闘ってクライマックスでとうとう個と個が向かい合ってやるからこそぐぐぐぐぐっと感情移入しちゃうわけであって、序盤から思い入れもなく乱発されたら重要度が薄まっちゃう感じするよね。ズームと傾きを付けたカメラの演出でなんとか乗り切ろうとしてるのだけれども、それにしては主人公造型が難しいというか。なんで人殺しに躊躇するなんて中途半端に内面描写が必要なキャラにしちゃったんだろう? 女性を入れたからってそんな描き方になるのは馬鹿げてると思うけどなあ。最後には町の住民とか関係なくダイナマイトで爆破して絵面的に盛り上げちゃうわけでしょ? 西部開拓の神話に対しての何かしら、みたいなのは求めないけど、さすがにちょっとちぐはぐすぎじゃなかろうかしら。

あとなー、最後の決闘の回想で縛り首シーンが出るけど、『ウェスタン』の凄まじい回想引っ張りドカンと一発見ちゃうとなー、3回分くらい劣化コピーしてる感じ。そもそもチャールズ・ブロンソンの目力がないもんなあ、やっぱ根本から方針が破綻してるよなあ。