ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

五稜郭残党伝

 

うおおおおお……すげえな……この前高原児でずっこけて、「日本で西部劇やる時こんな感じになっちゃうの!?」と思ったけれども、そうだよなー開拓の本場といったら北海道だよなー……。

と思いつつも、やはりそこには先住民、アイヌとの軋轢があるわけで、たしかになかなか安易な覚悟ではエンタメにできない題材だよな、とは思う。最近『ゴールデンカムイ』映画化がアイヌの方からの批判で話題になっていたりするけれども、確かにこういう取り上げられ方でスッキリ終わられると「うーん」となってしまうな。『ブラッド・ダイヤモンド』のディカプリオの贖罪の死みたいなのを連想してしまう。まー向こうの方が構造が隠蔽されていて悪質だとは思うけど。こっちの方はまだ構成が露骨な分、逆にまだまし。

しかし構造として「お上に追い込まれる反乱軍・先住民」視点で描かれるのは色々考えさせられるところがあるよなあ。これだけきっちり弱者・はみだし者の視点を描いたのに、最後の宣言が現在に繋がることはない、という現実とフィクションの切断と、それが当たり前に受け入れられていることにたいしてやっぱり考えさせられてしまう。バディ感・ロードムービー感がよくできているから、なおさら。

っていうか、文化的支柱の根っこに「西部劇」という刻印が押されているアメリカは、逆にすげえよなあやっぱり……