ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

地獄への逆襲

 

地獄への逆襲(字幕版)

地獄への逆襲(字幕版)

  • ヘンリー・フォンダ
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『ウエスタン』でヘンリー・フォンダがまさかの悪役! といわれてもあんまりピンとこないのだが、あーなるほど確かに良心。っていうかヘンリー・フォンダ思いのほか見てないな。『怒りの葡萄』とか『12人の怒れる男たち』とかか。まあたしかにそういうラインナップ見ると良心感があるか……

フリッツ・ラングってあんまり見てないので、こういうトーンの映画も撮るというのが結構意外だったりした。まあ『メトロポリス』とあと少ししか見てないので勝手な思い込みなんだけれども。あとまあフリッツ・ラング自身の写真も影響しているとは思う。何じゃあの眼帯は。

作品自体はそんなにまあ……という感じであるけれども、西部劇なのに後半の山場に裁判シーンがあるのがおもしろいなあ。そんな映画って他になんか見たことあったっけ……? 結局その後に決闘みたいな形で物語の決着がつくのも合わせて、西部開拓時代と法の支配に対する考えが面白いなーと思う。あとそこにバッチリにマスコミの働きが咬んでくるのもなかなか示唆に富んでるよなあ。あーでもそう考えると、主人公が「死んだことになっている」=「社会の仕組みの外側に存在する」ことも、俄然意味を持ってくるワケか……なるほど。