ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

特攻サンダーボルト作戦

 

フランスが負けたりフランスがらみで飛行機トラブルだったりする映画が立て続けにやってくるのだった。ここしばらくヌーベルバーグ的な映画もちょこちょこ見ているので、フランスって面白い国だなーと思い始めている。

さて、特攻サンダーボルト作戦なんだけれども、いやーこれ時流がマジで感覚がわからん。パレスチナとイスラエルのなんやかんやはまあ一応押さえているつもりだけれど、パレスチナ解放人民戦線がハイジャックがテロがというので結構怪しくなんでドイツ人が犯行に及ぶのか全然分からんし、さらにウガンダへと到着して頭が大混乱。そもそもフランス人とイスラエル人の区別もつかないから、チャールズ・ブロンソンが何人で出てきてんのかもさーっぱりわからず混乱の極みなのだった。

にしてもこの映画、振り返って見るとドラマというドラマが少ないよなあ。顔面の力がある役者たちが断片的なエピソードでハイジャックとその急襲をやるだけ。わかりやすい構造は、飛行機で飛んでるときに議会にやきもきするヤツくらい? それでもなんか普通に面白く観れてしまうのはやっぱり顔面の力の強さだろうか。キャラクターも機長が良いところを見せたくらいでそこまで「うおーっ!」となるエピソードはないんだけどなあ。

まあしかし冷静に考えると他国の空港に無断で飛び込んで人質救出行動で空港をブッ壊して現地の兵士とも戦闘を行うってやべーな。主権の侵害も甚だしいというか。やっぱイスラエルってすげー国だわ。

でまあ、なにをおいてもラストの字幕。ストップモーションでハッピーエンドかと思いきや、圧倒的に後味の悪い字幕の衝撃が、映画の印象を全て持っていった感じがする。