ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

雄呂血

 

Talking Silents3「雄呂血」「逆流」 [DVD]

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この時代のチャンバラはさすがによくわからず、『丹下左膳余話 百萬両の壺』もこのずいぶん後だもんなー。ということで阪東妻三郎、たぶん初めて見たんじゃなかろーか。

なるほどこの時代の殺陣はこんな感じかー。パタパタとコマが送られてしかもフォーカスはそんなにややこしいことできないから画面を縦横無尽に行き交って派手なアクションをするのが正解なんだな。すると大量のモブをバッタバッタと切り倒すチャンバラアクションが最適解となるわけだ。ふーむなるほどなるほど。

なんて思いながらも殺陣の善し悪しは実はあんまりよくわかんなくて、むしろビックらこいたのはストーリーなのだった。いやー、一方的に想いを寄せた女がいて、まあ酒宴の行き違いで悪人認定されちゃうのは確かに不幸ではあるけど、そっからヒロインにゴリゴリッと迫っていくんだなあ。そりゃ本物の悪人と勘違いされてもしゃーないよアレ。と思ったら今度は「よく似ている」という別の女に一方的な好意を寄せてあわや強姦未遂だもんなー。未遂だったからセーフ、みたいなことを言われてもさすがに一方的に男の都合でいやーって感じだなあ。挙げ句牢を脱けたらその女が結婚してて、やけっぱちになったので人を斬る! って展開でしょ? いやー、完璧にストーカーの逆ギレじゃないですか。

これが当時共感を持って迎えられてたとすりゃあ、いやあ、やっぱり時代って変わってるんだなーと思いますはい。