小林旭! スターだったのは知ってるけどあんまり実感がないんだよなー。作品もそんなに見た記憶がないし。でまあ、改めて見るとうおー昭和のスターって感じは確かにする。っていうか眉毛が太い。話的に「えーそんなになんの前も気もなくまぐわっちゃいます?」と思わなくもなくもないが、しかしこのスター度合いならば仕方ないのであろう。そのくらいの説得力は確かにある。
あーあと監督鈴木清順なのね。もっとアバンギャルドな感じで演出するのかなーと思っていたけれども意外とオーソドックスだったのは、小林旭主演だったからとかもあるのかしらねー。とはいえ殺陣のあとにバタッと障子が倒れて真っ赤になったのはさすがにビックリしたけれど。まああの塩梅なら大変良くわかる。大事なシーンだしね。
あとは時代が大変よろしいなーと思った。今の時代から見ると侠客とかあんまよくわかんねーし、そもそも高度経済成長へと向かう日本の下町風景とかあんまり見る機会がないもので、おーそうかこんな感じかーと感心しながら見る。途中で移動したのは奥多摩かしら。こういう日本をふつーに見られるのって、あとはうーん、寅さんくらいかなー、なんてことを思いながら見たのでした。