ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

インデペンデンス・デイ

 

実は観てなかった映画。こういうのもちゃんと抑えていかないとやっぱねー。

色々見所はあったのだけれども、まず一番印象に残ったのは大統領の演説シーンかなあ。今観るとどうしても『シン・ゴジラ』を下に敷いてしまうわけで、いやーこれが国の違いだよなあ、と思った。アメリカ大統領だからこそ「独立記念日」にかけたあの演説が説得力を持ったわけで、日本の指導者が、人権を守るべく命を懸けよう、みたいな演説してもたぶん心に響かないもんなあ……『シン・ゴジラ』で現場の誇りみたいな所に動機を見いださなきゃならなかったのは、もちろん必然ではあるのだろうけど、やっぱりエンターテインメントの動機としてはちょっと辛いところがあるよなあ、と思いました。

あと散々ネタにされてるウイルス云々ですが、いやーまさか『宇宙戦争』の引用だとは思わなかったよ。確かに言われてみれば字面上はそうなんだけどさー、でも『宇宙戦争』の風邪は異文化コミュニケーションにおいて不可避的に持ち込まれるものなワケじゃないですか。宇宙人がインターネットに接続したらウイルスに感染して勝手にダウン、とかの方が正しいよね。まだインターネット普及度めちゃくちゃ低いだろうけど。

しかしなー、このシナリオのガバガバさはマジですごいよなー。大統領を宇宙人と対面させるところまでのリアリティレベルのコントロールとか、あと主要人物の視点が交差するところの都合の良さとか。さすがにアレはボーッと観てても不自然に感じるんじゃないかなあ。エアフォース・ワンに乗り込んじゃうオヤジとか、あと核スイッチを握らされちゃうアル中とか、いやー、マジやべーだろこれやっぱり。