ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

プロミスト・ランド

 

シェールガスネタの映画。こういう映画が撮られてるってことはホントにアメリカにとってシェールガスってホットなトピックスだったんだなーと思いながら観る。

ストーリーの大ネタが結構派手で、それがなんともうまく炸裂している。なるほどなるほどそう来るかーと、唸ってしまった。でも本当にすごいのは大ネタが明かされた先の落としどころで、それがまた大変うまい。前半から作品の描き方はひとつひとつ丁寧で、反対派の人間をあえて抑制的に人間的に描いていたおかげで、ラストの内面的な決断も好感を持てて受け入れられた。例えば雨天でコケる祭りだとか、ラストの投票で盛り上げない当たりとか、良くコントロールの効いている脚本と演出だよなーと思う。

あとこれはその大ネタにも絡む所なんだけれども、そもそもがディベートの映画みたいな所があって、全体的に台詞の応酬が大変気が利いていて良かった。脅しや騙し合い、男女のやり取りなど、全編を通して緊張感のある台詞のやり取りがあって目が離せない……のだけれど、マット・デイモンの丁々発止の交渉術って説得力あったかと言われるとあんまないなあ。やっぱ狂気の沙汰ワッショーイ! とかいうほうの誠実で飾れないマット・デイモンの方が全然それっぽくて良かったですはい。