実質『幸福の黄色いハンカチ/ZERO』じゃねーか!! そこまで大サービスするのかよなんか大爆笑してしまったじゃねーか!!
ということで健さんの映画である。なんなんだろうなあ健さんの映画。健さんが出てくると脳内回路が「健さんだ!」「健さんだ!」「健さんだ!」で埋め尽くされてしまう。さすが健さん。乗馬も達者。
そこに倍賞千恵子とか渥美清とか武田鉄矢とかまあ山田洋次監督のスタッフが脇を固めて大変な安心感があるわけで、ストーリーもまあ元ヤクザ者の人情モノって大変安定感があります。四季の変遷を軸に語られるお話をまあじっくりたっぷり堪能できます。
でも監督の大陸への望郷の念みたいなのをなんとなーく感じるよなあ。確か山田洋次って満州でちっちゃい頃過ごしてたよね。北海道の自然やら開拓やら鉄道やらのスケール感が、日本ではなかなか感じられない大陸を思い起こさせるっつーか……今の日本じゃなかなか共感の得づらい皮膚感覚を描いている感じがする。気のせいじゃろか。
しかしなーなんでこのタイトルなんだろう。全然山なんてない映画だよね……とか思ったらアレかシェーンか。いいのかそんなタイトルで。っていうかこのジャケットも劇的に西部劇しすぎて笑っちゃうわね。