すげえ。なんだこのテンションの高さ。3時間たっぷりで、戦闘シーンは延々地獄絵図が続き代わり映えがしなくて冗長そうなのに見入ってしまう。
まず何が良いって脚本の働きはあるよなー。中間項を巧みに置いて、軍の一番下と一番上をきちんとドラマで繋げてるんだもんなー。三時間の長尺に必要な多角視点がきちんと用意されているように思う。
それに合わせて映像のスペクタクル感も半端なく、いやなんかもうスペクタクル過ぎてお腹がいっぱいでむしろワリとそれが普通になってしまうような地獄絵図映像満載。特に最初の突撃の失敗は、過剰感で言うと『プライベート・ライアン』のノルマンディー上陸を連想してしまうほどで、いやあブッこんでるなあ……
そんなハイパーテンションで描かれる戦場にさだまさしのカラオケ大会が始まっちゃうもんだからもうビックリしてしまった。あれインターミッションってことだよね? 突然黒画面に黄文字で「死にますか死にますか死にますか死にますか」言われてもう有無を言わせぬ言霊力に白旗降参ですはい。
と、メタメタに打ちのめされた僕の心を癒す夏目雅子夏目雅子夏目雅子の素晴らしさ。何彼女もしや聖母? やばい夏目雅子マジ美人。バブみある。ってかあのエンディングで夏目雅子みるともうなんか映画内のどのシーンよりも無常観が半端ないよなあ。夏目雅子作品観よう。