- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: Blu-ray
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いや全然長さを感じないのは非常によくわかるがやっぱり長いよねコレ。この尺のエピソード量じゃない。
もちろんこのシリーズのアニメは原作を丁寧にアニメ化してあるのはわかる。わかるんだけれども、映像化/映画化のアドバンテージが本当に生かされているのか? というと難しい気がする。
もちろんキャラクターの仕草は素晴らしく、原作よりグッと愛着が生まれやすいとは思う。今回の長門の肉感とか。肉感とか。肉感とか。でも映像化した結果「キャラが魅力的になりました!」だけじゃ物足りないんだよなあ。元々の原作の性質もあるんだろうけど。
結局、ヒジョーに抽象的な言い方で申し訳ないんだけど、「丁寧なアニメ」ではあるものの、「映画」って感じがしないんだよなあ。自分の感じたこの作品が一番映画に近づいたシーンはキョンの自問自答の抽象シーンだけど、そもそも本来「ハルヒ/長門」の二択であるべき選択肢が主人公鈍感メソッドによって「帰るべき非日常/作り替えられた日常」というチャチな二択に作り替えられてしまっているのが迫力を大幅に削いでしまっている。
あとそもそも抽象シーンで抽象的なことを語るのって、当たり前すぎてむずかしいよなあ、とも思う。
まあ結局「映画とは何か?」っちゅー不毛な話になってしまうか。この尺でテレビアニメをやるのは不可能なわけで、これだけファンサービスがしてあればお客さんも満足で、コレはコレで全然問題ない、っちゅーか非常に良い作品なのはもちろんなわけで。
と、なんか自分の狭量な映画観を再確認してしまう作品でした。