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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

グッバイ・レーニン

映画

 

グッバイ、レーニン! [Blu-ray]

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ちょっと種明かしの方法がわざとらしくて「えー」となって、最後のベッドの執拗な視線も含めてもう少しわかりづらくてもいいのかなあと思うけど、基本的にはこれメインアイディアの時点で勝ちだよなあ。

 

失われてしまった物への愛着を不可避的に描くという図式がまずズルく、口述筆記のシーンなんてもう本当に涙ぐんでしまうんだけど、それに息子の視点を重ねがけするもんだからもうズルさが極まりない。そもそも母親の心臓発作が自分の反体制デモであることから、基本的には対立していた母と子の和解という強力な原動力が底に流れてるわけで。

更に父親の下りは、夫婦関係の解消……という表面上のドラマをなぞりながら、母親の転向の理由が単純に東西のイデオロギー差で解消される問題ではないことを示していて、それが息子の架空の理想が母子の和解を推し進める強固な説得力になってるんだなーコレ。

いやー、思い返すにホントにプロットよくできてるわ。感想書きながら関心。

 

余りにベタなキューブリックの引用などはご愛敬、息子の歩行からの劇的なシーンや、偶然出会う宇宙飛行士(?)などの手つきは大変素晴らしく、いやはや、良い映画を観たなーという素直な喜びに満たされる映画でございました。