ラストの超たっぷりのアクションシーンが意味わからなくて、それまで延々地味でパッとしない暗殺作戦(しかも山場がほとんど失敗)を描いてきた作品が、ヒロイックな立てこもりドンパチを描写しはじめちゃって、いやあ一体コレなにが起こったのかと思ったら事実に基づいてるのかだったらしょうがないかーそうかーそうなのかー。いやしかし7人であれだけ対抗できるような人材には到底思えず、窮鼠で突然超パワーを発揮されてもなんかこう、その、どういう顔で見れば良いのかわからない……事実なんだろうけど、事実なんだろうけどさあ……ラストの幻想シーンも予定調和のがやってきちゃった感じで全然乗れなかったなあ……
しかしナチス映画というのはいつもリアリティの扱いに戸惑うというか、数字で突然推定5000人が殺されたみたいな文章ぶっこまれても全然理解が追いつかなくてビビる。『サウルの息子』みたいな視点が一番グサッとくるよなあ。本作品でも一番キツかったのは母親が殴られるシーンだったりするもんなあ。でもヒロイン殺されシーンはもう少しどうにかできなかったのかもったいない。
でもってトビー・ジョーンズが突然現れたので「あーそうかケンブリッジ大学からこんなところまで……大変だったネ」という気持ちになったが全然違う。