うーん、黒沢清ってこんな感じの映画だっけ? んーいやでもよく考えたらそんなに多く作品見てないな。「CURE」とかは見た記憶があるけど、あれはだいぶ特殊な映画だもんなあ。代表作もう少し当たってみるか……
まあしかし、この映画ってかなり根本的な所の作りで失敗しているような感じがするんだよなあ。コレってもう少し、復讐するところに感情的な納得感が亡きゃいけない話じゃないのかしら? 正直、あんなうさんくせーサイトで買って偽物だったとしてもそれは自己責任というか、それがしっぺ返しになるような構造になるのがマジで全然ピンとこない。そもそもテンバイヤーの生活というのがあんなにフワフワしてていいものなのかなあ。全くなんの共感も得られない描写だったよなあ。いやでも芝居自体が結構序盤からヤバかったから、そういう意図でああいう作りな感じもしなくもないけれども。工場の上司との対話のリアリティの無さ、さすがにわざとだよね。
でもなあ、それになんか積極的な意味を見出そうとは思えないんだよなー。そこまでしてこっちからなにか意味を見出しに行かなきゃならないような話だろうか? もう少し寓話としてなんか切実に感じられるところがあったら違ったのかもしれないけれども……
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