ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ダンジョン飯

 

ファンタジーでワンアイディアで、みたいなノリの作品は多いけれども、このマンガはきちんと題材を追求してワンダーが生まれているのが本当に素晴らしい。それにつきるんじゃないかなあ。純粋すぎて不安になる主人公造形も、まあ確かにひとつの類型ではあるけれども、ちゃんと人間らしさがあって葛藤があって……という落とし所は大変素晴らしいなあと思った。

いやまあ、主人公だけじゃなくて、周囲のキャラクターの描き方もすごいよねえ。エルフの複雑な造形と親しみやすいキャラクターとわかりやすいドラマとか、よくもまああんなに説得力をもって描けるなあと感心する。めちゃくちゃキャラクターが多いのに、立場をキッチリかき分けて、性格的にもここまでナイスな感じに仕上げられちゃうとなあ……なんかもう、マンガが上手い! という感じ。

設定も素晴らしい……というか「ファンタジー」のアイディアの数々も素晴らしくて、それを支える現実と地続きのリアリティも良くて……うーん、なんだこのマンガは。すごいぞ。面白すぎるぞ。いやはや、大変な作品だと思いました。こんなに文句なく面白いと、もー参っちゃいますね、これ。