ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

セントラル・インテリジェンス C.I.A.

 

同性愛の扱いが雑? と思ったけれども、最後のジャンパーのくだりでギリギリ納得はいった。デブがマッチョにならないと自分を晒し出せないというのは正直どうなの? それって自分を曝け出すってことなの? と一瞬思ったけれども、彼にとってはゴールデンジェットが自分を同一化させたくなるくらいの理想だったんだな。そしてその彼に近づくために、毎日6時間の筋トレをしてCIAに入ったんだな……という納得感があった。

まあしかしそれはそれとして、自己中心的な彼の行動はちょっと看過しがたいところがあるよなあ。どう考えても、相手の内面を尊重しているようには思えないし、飛行機の中で本当に大事なものを聞き出すくだりも、ストーリー上必要なのは分かるけれども、ちょっととってつけた感じ。カウンセリングのパートとか、完璧に三角関係の構図ができてるわけだから、もっと丁寧に描いてあげれば良いのになあ……

いや、この映画全体としては、あまり同性愛をテーマにした作品っぽい外見ではないのだけれども、いわゆるバディものとしてこの映画の特徴になるのは、やっぱりその点だから気になってしまうよな。まあ、作品のセールスポイントとしては、同性愛が異性愛と同じくごく当たり前のものとして、このくらい作品に埋没して行くのは良いことだとは思うが、そしたらそしたで異性愛と同じレベルでキャラクターの内面が批判されるのは当然、みたいな話ではあるか。