ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ひかりごけ

 

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  • 三國連太郎
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前半こんなペースでどーするの? と思ったら、後半は時間が飛んで裁判する感じだったわ。ここまでパッキリ前後編に別れるの、『生きる。』とか思い出すよね。フロダスも思い出すけどさ!

だいぶ戯曲っぽい作りだけれどもやっぱり舞台でやられているヤツよね。ここまで人間が限られている中で、それぞれの性格なんかをテコにして進むストーリー、映像向けとは到底言えないよなあ。自然のヤバさとかも映像からは伝わってこないというか、むしろセットの中で形式的にストーリーが進んでいく感じ。もちろんそれはひとつの選択なんだろうけれども、どうもこう、登場人物の悩みやなんかが今の自分たちに連続して伝わってくる感じはしなかったなあ。まあ、ラストの展開からいって、その断絶されている感じが効果を発揮する題材なのかもしれないけれども……

しかしまあ、三國連太郎って言うのはすごい役者だなあ。存在感があるんだけれども、その顔の向こうに何が蠢いているかよくわかんねー感じがメチャクチャするんだもん。なかなかこの感じの不気味さを出せる役者っていないだろうなあ……

逆に、笠智衆が裁判官というのはさすがにどうなの? とは思った。まあ、やらせたいことはわかるんだけれども、あの声は法の番人にはなりづれーよなあ。