ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ニンジャバットマン

 

うーん、これは褒めざるを得ないなー。すごいなー。良くできてるなあ。

こういう物量をぶっこんでも、脚本の質がそれに追いついていないことって結構あると思うんだけれども、これは物量をぶっこむことが正しく機能している感がすげーある。脚本も、別にすごく技巧的なことをやっているわけじゃなくて、既に存在するスターたちのキャラクターを、戦国時代を舞台にいかに格好良く見せるか、しか考えていなくて、合間合間は極限まで省力化されているわけだけれども、まあとにかくそのキャラクター同士のやり取りが極限まで紋切り型になっていて、それがとんでもないコストの動画と合わせて大変心地良く感じられるんだよなー。そりゃまあこういう役者をあてがわざるを得ないよねー。

まあしかしその省力化された脚本も、雑というよりもむしろメチャクチャクレバーにできていて、そこら辺もまあそつない感じなんだよなあ。猿が出てきた時は一体何事かと思ったけれども、なるほど確かにラストの山場から逆算すると、確かにああいうリアリティレベルの脱臼のさせ方を仕込んでいかなきゃ駄目な内容だよねえ。バットマンが異世界に行って、そのバックグラウンドたる遺産がなくなってどうする? みたいなところも、「伝説があって首領として担がれる」というトンデモ展開なワケだけれども、それもバットマンという歴史あるキャラクターの根本的な属性で、大変クレバーな解法だよなあ。

いやあ、こういう映画にお金が注がれるのは良いことだと思います。