ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

カムイ伝 第一部

 

こ、これが噂のカムイ伝……! 中学時代に社会科の先生がやけに熱心にオススメしてきたことを強烈に覚えているよ! なるほどなーこういう内容だったのねー。なんかこう、コマの狭間に饒舌なアジテーションが入ると、善し悪しは別にその熱量に圧倒されるなあ。いやはや、面白い。

とりあえず第一部を読んだワケだけれども、序盤いきなり延々よくわかんねー動物の話をひたすらやるし、最初に出てきた主人公っぽいキャラクターは呆気なく死んじゃうし、思いついたように兄弟が出てくるし……なんかもー型破りすぎて面白すぎますね。話としては視点人物が多すぎてさすがにちょっと視点が定まらんなあとは思う。何回囮に騙されてんだよまたこのパターンかよ、というのはさすがに多い。けどまあ、描きたいエピソードがそれほどたくさん会ったってことなんだろうなあ。取材もやってる感じが端々に漲ってるし、このテンションをこれだけの長尺でやり抜けたってのはまあ本当に脱帽するしかないですね。

しかしこれどこまでプロット通りだったんだろうなあ。あまりにも夢屋の存在感がでかいし、師匠は美味しい所を持っていくし、強そうなお侍さんは急にキャラ変が起こるし……で、相対的にカムイの存在感の薄さはかなり不憫になってしまう。まー主人公が変化できないというのはありがちな問題かもしれないけれども、終始描きたいエピソードの周辺に追いやられてしまっているのが本当に貧乏くじって感じだなあ。