ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

トルーマン・カポーティ 真実のテープ

 

カポーティといえばフィリップ・シーモア・ホフマンがやったあのカポーティの印象が強く、いやしかし『冷血』も読んだはずなんだけど内容全然覚えてないな、くらいの感じ。だからこういうゲイのアイコンみたいな姿のカポーティ出てこられると「マジで!?」となる。っていうかニューヨークのハイソサエティってホントにこういう流れでゲイを受け入れる文化が培われてたんだなー。いやー、面白い。ほかにも『冷血』をノンフィクションノベルと呼ぶのが嚆矢だったとか、なんだカポーティ色々すごいことやってたんですね…と。

映画の方でもやっていたけれども、晩年のラリラリの状態でガンガンテレビに出るのは「うへーマジかよ」という感じ。こういう人たちが続々テレビに出てる中でああいうNYの文化が育ったのね、と改めてビックリするな。イーロン・マスクが大麻吸うくらい何でもないじゃんコレ、という感じ。

しかしドキュメンタリー自体はわりと低調で、「真実のテープ」って副題も何か余分だよな。わりとダラダラ人物を追いかけている感じで、もうちょい軸があればなあとは思う。

まーそれにしてもハイソサエティをモデルにした遺稿がスキャンダルを扱っていて、しかもごく一部しか表に出ていない……というのは面白すぎるな。絶対なんかの題材になりそう……

そこら辺の背景を見つつ、もう一回フィリップ・シーモア・ホフマンの映画を見たい感じになるのだった。