ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ザ・バンカー

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「事実に着想を得た」というのって結構なかなか難しいなあ……どこからどこまでがフィクションとして大きく脚色されているかで、この話の受け取り方ってだいぶ違うと思うんだよなあ。まああらゆる「事実を元にした」というフィクションにつきものの問題だとは思うんだけれども、今回はより一層それを強く感じました。

サミュエル・L・ジャクソンの大物感が半端なく、そこが適切に演出されていたからまあそれで全部オッケー! となってしまうような作品であった。最後の最後にダメ押しでメガネのエピソードが触れられる当たりとか、気の利いたセリフがよくできてるなーと感心する。

結構難しい題材を扱っているはずなのに、それが上手いこと視聴者に伝わる感じになっているのも良いなあ。テキサスで銀行の罠にはまって捕まる当たりとか、普通もうちょっとワケわかんなくなりそうだけれども、土地のいやらしさを含めてほんと上手い感じに処理されていると思います。

最後に法の抜け道がサラッとハッピーエンドに直結しているのはどうなんだ? とは思ったけれども。自己犠牲の精神が必須……という話じゃないなのはわかるけど、「慈善事業」としての意味づけが、ヌルッとあそこでアウトローな資産形成の話になってしまうのは、なかなか難しい問題だなあとは思いました。