ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

高原児

 

高原児

高原児

  • 小林旭
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わはははは、笑ってしまった……日本で西部劇をやろうとしたのは大変よくわかるんだけれども、マカロニなんかの感じとは違って、結構真面目に日本風にアレンジするものだから、なかなか珍妙な出来上がりになってますよねこれ。冒頭、射撃大会があるのも結構無理やりで「マジかよ」と思ったけれども、そっから間髪入れずガンマン姿をビシッと決めたライバルが現れるのは笑わずにいられないよね……

西部劇を翻案するにあたって別府辺りをチョイスするのは、まあ牧場やるならそうなるんだろうなーって感じなんだけれども、土建屋のヤクザ紛いがガンガン出てきて抗争になるのはいかにも高度経済成長期って感じですね。地上げなんかもリアリティあっただろうし、そういう意味では開拓時代の空気があったのかもしれないなー。いや、でもさすがにあのバーの内装とかは笑っちゃったけどね。あと途中でちょくちょく意味なく挟まれる歌手のステージ、アレなんなんですかね……? 力関係で差し込まれたシーン的なヤツだろーかしらと勘ぐってしまいます。

しかしそれにしても脚本は雑だなあ……あれだけ自分の招待を明かさなかった真意を引っ張って引っ張って引っ張った挙げ句、なんで隠していたのか全然意味わかんないじゃないですか。なんで自分の身分を隠すと真意が明らかになるつもりで動いていたのかが全くの謎。ラストの全く無意味な誤射事件といい、小林旭の歌じゃごまかされんゼ、って感じです。