ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

素晴らしきかな、人生

 

いやいやいや! このタイトルでリメイクじゃないのかよ! ふざけんなよ!

という感情が先に立ったこともあるかもしれないけど、あー、ダメな映画ですねコレ。デカい叙述トリックが真ん中にあるわけですが、それが「騙すための騙し」になってしまっていて全く意味がない。こんなどうでも良い引っかけを見せられるくらいだったら、オレは最初からきちんと、子供を亡くしてすれ違ってしまった夫婦が絆を取り戻していく話が見たかったよ。

あと最後に人間じゃないことを示唆される3人の存在も全く意味不明。こういう立て付けにするんだったら最初っからもっと超常的な存在として描かなきゃダメだし、あと例えば時間が言い負かされちゃったらアウトでしょ。そういうなんの意味もないひっくり返しは本当にうんざりする。

あとやっぱり根本的にキャラクターたちに感情移入しづらいよね。雇用を守るためとか言っているけれども、こういう騙し方でセラピーが必要な人間を騙そうとする話は根本的にダメでしょ。ウィル・スミスも、そういう状況を映画としてつくっているのはわかるけど、それにしたって会社に対する考えがテキトーすぎるでしょ。

導入とかは全然悪くなくて、抽象存在でお芝居をするとかいうアイディアはとても良かったので、後半の展開にはもう心底ガッカリしました。