ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

うつ病九段

 

エッセイで読もうと思ってたんだけれどもマンガが半額で安かったので先に買ってしまった。

うーん、これはなー、やっぱり理解度の違いで全然変わる病気だよなー。自分にも身近にうつ病にかかったりする人間はいて、果たしてそれにどう接していいものやらみたいなのは悩むので、こういうふうに世界が見えてしまうという証言は普通に助かるよなー。そしてこういうことを言語化するという作業が本人の治療を早めるかも、みたいなアングルが提示されて終わるのも、メタも絡んでとても感動的で良い。ここはすごく良い。

しかし兄がドンピシャでいて良かったよなーという感じ。お兄さんが専門家でもこれだけ苦労するのだから、そういう人が身近にいない家庭だったらめちゃくちゃ苦労するよなきっと……そもそも病院に連れて行くだけで一苦労もだろうもんなあそういう状況だと。

あと鬱の個別の症状もそうだけれども、先崎九段が藤井フィーバーの裏でどんな将棋界の見え方をしていたのかもわかってとても興味深かった。ふつーに追いかけてもそうなんだから、そりゃまあ雁木の流行なんて意味不明にしか思えないだろうなあ……っていうかやっぱり三浦九段の問題はヤッパリでかかったし、そこから藤井聡太が現れるのってワケわからん展開だな将棋界。あとなんか佐藤森内の見舞いもそうだけれども、羽生さんとの話し合いのシーンの距離感とかがなんか良かったです。