ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし

 

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫)
 

 のほほんしすぎでしょ……濃厚すぎて頭がクラクラするよ……

そもそも40近い赤の他人の女性ふたりが金銭的理由で六畳一間で暮らす生活を想像できるかって問題なんだけれども、それにくわえて阿佐ヶ谷姉妹だからなー。いやー……あんなネタ作る人の生活も阿佐ヶ谷姉妹ーっ! って感じ。タモリ倶楽部のSEIYUとイトーヨーカドー対決の回で「何なのこの人たち?」って思ったけど、小説見終わってもやっぱり「何なのこの人たち?」ってかんじじゃのう……

いきなりド頭から「六畳の部屋でコタツを挟んでどういうポジションで眠っているか」みたいな本当にマジでどうでも良い情報が日頃の生活の機微とともに描かれており濃厚、濃厚、濃厚すぎてもう阿佐ヶ谷姉妹過多だよまじで……いやー、息ができない。

どれもこれもうおー生活ー! ディテールー! って感心させられるのだけれども、その中に二人が書いた小説が挟まることでもう轟沈って感じでございましてね。しかも主人公は自分たちをモデルにしてあるのでございますわよ。いやーフィクションというのは願望充足の側面があるのがこんなにも強烈に作用する小説ってなかなかないんじゃないかなーと思いました。