ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヒットマンズ・レクイエム

 

ベルギーを舞台に多少の御伽噺チックなリアリティレベルでシンプルにストーリーをまとめました、という作品で基本的には好感が持てるのだけれども、クライマックスシーンでジャカジャカバンドっぽい音楽が流れてきて爆笑した。ブルージュの街並みを一生懸命描いていて、後ろに宗教的なバックグラウンドも敷いてるんだし、アレもう少しなんとかならなかったのかなあ……なんかこう、せっかくブルージュの街並みをバックグラウンドにしてるんだから、もう少しあるんじゃないのだろーか。なんだろうなーこの映画として食い足りない感は。相棒のおっちゃんも屋上でのやり取りから足を打たれて致命傷喰らって、まではまあまあ良かったんだけど、さすがにそこから自殺して遺言して、の流れは安易すぎだよなあって感じがします。『黒い罠』で長回ししたりの趣向があんまりピンとこない。あと邦題もあまり良くないよね。さすがにダセえ。

色んな要素がきちんと料理してある、というか色々きちんと回収されすぎてて真面目にやり過ぎでは? という感じがする脚本だけれど、やっぱり殺しに来た側が自殺を止めてしまうあそこに全部集約されるよなあ。あのシーンがあれば、まあ他の脚本の都合の良さとかまあ割とどうでもよくなるもん。あそこは掛け値無しに良いシーンだと思います。