ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密

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なるほどヴィーガン、これがヴィーガン、なのか? と思ったらどうやらこういう思考の人たちはエンバイロメンタル・ヴィーガニズムと呼ばれるらしいことがわかる。まあそれだけでも大収穫でございますね。動物を殺した下りでも思ったけど、オレには「動物がかわいそうだから食肉しない」ってのはもう全く意味不明。人間が生活するにはどこかで線引きが必要で、人権のない動物に過剰に感情移入してしまうのは脳の機能をハックされているだけのように感じますね。だから純粋に「環境への影響が大きすぎるから」という視点から食肉を拒否する、という考え方は大変納得がいくし、あなたの選択もきちんと尊重しましょうって気持ちになれる。

とはいえ自分はそもそも「賢い消費者になろう」みたいな方向性で問題を解決するのって無理だろーと思います。食習慣みたいなものの変革が必要なときにみんなが啓蒙されて自ら新しいステップに進もう! とかちょっとリアリティがなさ過ぎるし、あなたひとりが変わったところでそれこそ週7日が6日に変わるほどの変化もないわけじゃないですか。っていうか民主政治の欠陥にチャレンジしていくことこそが本来採るべき道だよなー。あとどう考えてもアメリカの訴訟制度はまずいと思う。

しかしまあ、まさか途中でヴィーガンの宣伝を始めるとは思わなかったなー。最初のゴア一発で行動が変わってしまった辺りから「あーそういう人ね」と思って見なきゃいけなかったのかもしれないけれども。まあぶっちゃけ序盤で「あーはいはいこれロビー団体が利益誘導してるヤツね」って感じで見始めたんだけれども、思いの他圧力が過激で正直背筋が凍りました。ブラジルで活動家が殺された辺りから、「自覚がないならカメラを下ろした方がいい」とか言われる辺りまでの展開はホントヤベーもん見ちゃったなって感じ。多分、この映画に描かれていないものを読むべきドキュメンタリーだろうなーと思いました。