ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ぼくらの七日間戦争

 

ぼくらの七日間戦争 (角川文庫)

ぼくらの七日間戦争 (角川文庫)

 

なんかアニメになるんだっけ? 遙か昔小学生の時に読んだけど、内容なんてもちろんサッパリ忘れているわけで、久々に読んでビックリしたよ。いやー、こんなん図書館においてワケのわからん小学生に読ませるんだなあ。ビックリだ。

敗北の物語でありますが、こういう敗北の物語を小学生に敗北前提で語らせてしまうのはある意味かなーりグロテスクだなーと私は思いますね。なんでこんな子供達が負けてしまうこと前提の達観した活動を行うお話が成立するかというと、それは当然バックグラウンドに達観した自分たちを見ている作者や読者が存在しているからで、いやーマジでグロいグロい。こういう一見爽やかな青春って感じのガワを被ってるのがホントタチ悪い。いやー、現実にはそうなのかも知れないけれども、子供を主役においている以上、お話には規範というかかくあるべき姿の子供を描いて欲しいなーと正直思いました。

とはいえそれは今自分たちの視点から見ているからこそ思えることなんだろうなー。多分学生運動とかがまだリアルに感じられた世代にとっては、こういう立ち位置がグッときたりなんかしたんだろうか。全然想像がつかない。なんか当時の日本の学生運動よりだったら、アメリカの公民権運動の方がまだ知識が多いように思えちゃうもん。いやあ、やっぱそれって社会的によくないよねー。