ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウィンター・オン・ファイヤー: ウクライナ、自由への闘い

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私不勉強でウクライナのことなんてろくに知らなく、だからこういう事件があったことも当時は全く追いかけていなかったのだけれども、いやーすごいなー。これがデモの力、これが市民運動……って感じ。

まあとにかく全編映像の力・説得力に満ちあふれているのだけれども、とにかくウクライナの冬でデモが行われているという画がやばい。ズルい。降りしきる雪とバリケードと燃えさかるタイヤ、そして周囲を取り囲む教会に中央に立つ塔……いやはや、こんなの映画でも用意できないですよマジで。

そして印象深いのはやはり「広場」が舞台になっていること。市民が集まる場所としてデザインされてんだなーヨーロッパの広場は、というのが大変よくわかる。日本でも新宿西口の広場が学生運動でどーのこうの言ってたのは、まあこういうことなんだよねーという感じ。

あとは宗教が社会の中で果たす役割も大変興味深い。緊急で作られた診療所も破壊される中で、宗教施設がその役割を果たすんだなー。レイヤーが異なることでちゃんと特殊な機能が果たせていて、うーん宗教というのはバッファとして優秀に機能するのだなーと思う。

しかしまあ直接的な内容に関してはひたすらえげつない話だよなー。交渉しては裏切られ、交渉しては裏切られ、どころかどんどんエスカレートし……というのは見ていて大変つらかった。マシンガンとか持ち出された時はもうホント唖然とするしかない。

いやあ、デモで平和的に現行の制度に則って問題を解決しろとか、まあ当然それが無理なこともありますよねーって感じ。こんなんやられたらどーしょーもないじゃん。