ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

 

特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

 

うーんこれはエッセイだなエッセイ。ディテールについて知りたくて読み始めたのだけれども、もう想像の200パーセントマシくらいで著者の気持ちがガンガン入ってきてうわーこういう本だったのかーとちょっと後悔する。そこで書かれている人生への警句にハッとさせられるかというと全然そんなこともなく、むしろなんでこんな凡庸な言葉を延々読まされてるんだろうなあ……と困惑。

していたのだけれども、読み進めるにつれてそういう凡庸な言葉を紡いで世の中に発信しなければならなかったのだろうなあ、と奇妙な同情のような気持ちを憶えてくるので面白い。たくさんの人のどうしようもない人生に仕事として向き合った人間だからこそ、こういう言葉を誰かに伝えなければ、みたいな使命に駆られてこの本を書いちゃったんだろうなあ。そういう意味ではかなり言い訳じみていた冒頭の文章もなるほど納得自覚があるのね、という感じではある。

しかし相変わらず養老孟司の解説はわけわかんねーな。ほんとなんでこんな文章が「解説」の冠ついてんのか全くサッパリ意味不明で謎。謎過ぎる。