ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

 

うーん……最近のコーエン兄弟の映画はイマイチピンとこないぜぇ。映画偏差値が低い私はこういう作品のうま味をきっちり味わえてる気が全然しないのだった。うーん見方がわからん。

とか言いながらも全体的に嫌いな雰囲気ではなく、まあ最後まで面白く観てしまうよね。主人公のどーしょーもなさが本当にどーしょーもなくて、共感せざるを得ないよなあ。別にひとつの大きな筋があるわけでもなく、ただうだつの上がらないダメ人間の日常が描かれるだけ。いやもっとちゃんと見るところがあるのかもしれないけれどもオレはボンヤリ追いかけるだけで楽しかったのだった。これはフォークソングに対しての思い入れがあったらさらに共感してたりするのだろうか。序盤の猫に追いかけられて猫を追いかけて、というエピソードが、たわいもないけれどもやっぱり重要なんだろうなあ。

にしても途中で出て来る「Please Mr. Kennedy」のインパクトが強烈過ぎて笑う。右の人の謎の突出した存在感に疑問を抱いていたら、突然始まる強烈な録音。歌詞は気が利いてるし音楽も愉快だしそして何よりあの右の男の人の意味不明な振る舞いが全然違和感なく楽曲にマッチしている。なんなんだあのパート。あそこだけだいぶおかしい。