ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

わたしはマララ

 

わたしはマララ(特別編) [DVD]

わたしはマララ(特別編) [DVD]

 

突然ノーベル賞が飛んできてへーとなったけど世界的にはやっぱり事前にホットな話題だったのだろうか。当時は海外のニュースも全然見てなかったからサッパリわかんなかったなあ。

そういう前提知識の少なさからなのか、冒頭から若くして突然めちゃくちゃ有能で政治活動しているヒロインがすげえ嘘くさく感じられてしまうのだった。だって伝説になぞらえた名前をつけたら同様の目に遭ったとかそれ普通時の権力者が後付けで過去を改変するヤツじゃん! お父さんもなんか政治活動してそうに見えたし実際してたじゃん! 子供が洗脳されて親の望む振る舞いすることを自然と思い込んでる図式に普通見えるじゃん! でもって俺はそれが偏見なのかどうか映画からだけじゃわからないじゃん!

そういう意味ではこの映画の構成があまり好きじゃないんだよなあ。回想形式で現在と並行して過去を進めて最もショッキングな部分を引っ張って引っ張ってラストで現在&過去のクライマックスをボーンと持ってくるその構成、あまりにもできすぎていて作り物めいちゃいません? もうちょっとドキュメンタリーとして、少女の視線を辿ってひとつひとつ理解していくような構成で観たかった。題材は悪くないのかもしれないけど、これじゃなんか演出意図に騙されているように感じるよ。

でもまあノーベル平和賞だってある種のパフォーマンスとして贈られるわけで、パフォーマンスが世界の平和に貢献するのなら内面なんてぶっちゃけどうでもいいのだろう。問題はこの神話的な活躍をする少女を物語の受け手がどう捉えてどう世界に働きかけていくかというところなのだろう。そういうの嫌いだし無駄に警戒してしまうけど。