- 作者: ティム・オブライエン,Tim O'Brien,村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/02
- メディア: 文庫
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『消された一家―北九州・連続監禁殺人事件』 から立て続けに読んだこともあり、PTSDと人間の認知における物語の機能、みたいな視点を強く意識しすぎたかもしれない。いやそれは確かにこの本の主題でありそう読まれるべきものなのだろうけれども、余りにもその点に読みが注力しすぎてちょっと客観的な読み方になってしまったのがもったいない感じもする。もうちょっと突っ込んで没頭した方が良かったのかも。
しかしこの小説を翻訳した5年後に地下鉄サリン事件が起こり、村上春樹は『アンダーグラウンド』 を書くのだな……なるほどなあ……