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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アメリカン・ドリームへのレクイエム

 

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レクイエム・フォー・ドリーム』を思い出して例のBGMがちゃーらーちゃちゃちゃちゃーみたいな感じで流れてきますが違うそうじゃない。アメリカンなドリームへのレクイエムです。

日本のタイトルからはわかんないけれども、チョムスキーのインタビューで、10の項目にまとめて「アメリカンドリームはなぜ死んだか」即ち今大変ホットなアメリカの格差がなぜ生まれなぜ固定されてしまったか、を古典なんかも引用しつつ非常に丁寧に説明した作品です。

その説明が鮮やかすぎて、むしろ「なんでこんな自明なことが今まで問題になってないの?」とか思ってしまう。アダム・スミスとかアリストテレスとか引用する以前に、ちょっと考えればわかることじゃん!

でもその自明な出来事が隠蔽されているからこそ現代の社会があるわけで、まあ本当の悪というのはコントロールしていることさえ察知させないからコントロールできているわけだよね。いや全く以て陰謀論みたいだけどさ。

60年代の世界的な市民運動が起こった後、なぜその動きが衰退したのか……というのは漠然と感じていた疑問だったので、そこが問題であるという認識が正しいのがわかって安心した。『コンテナ物語』で港湾の労働組合がいかにして権利を勝ち取り解体したか、という流れが記されていて、あれなんかは効率化・グローバル化によって労働者にも恩恵があった、という論調で書かれていたように記録されているんだけれども、でもそれってパイがでっかくなっていく時代だからこそ許された話だよなあ、とも思う。グローバル化によって労働組合の効力が弱まっている、みたいな話も、そのまま外国人への恐怖や不安に繋がる話だよなあ。全部繋がってるんだなあ。

いやーなんかトランプが勝ってから立て続けにアメリカの「忘れられた人々」に関係するような作品に当たっていて、「うおーここにちゃんと作品として警鐘が鳴ってたんだなあ」と思う反面、「その作品群は視界の中に入ってこなかったなあ」とも思い、反省しきりでございますはい。