ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話

 

面白いという話は聞いていたけれども、これまで自分が読んできたフェミニズムやら経済学やらの本の総決算って感じ。興味のある分野だからスラスラ読めてしまったけれども、新しい話題がそんなになかったので、ある種のおさらいみたいに読みました。あーはい、そういう方向に話題を展開するんですね……って感じで。

まあでも、これまで経済が男性的な視点でばかり語られていた、という点に関して、なんとなく納得感が薄かったんだけれども、ここまでしっかりと色んな視点を提供されると、ようやく感覚として腑に落ちた気はする。『バービー』の馬を求めるエピソードとか、『ペイン&ゲイン』の筋トレに対する姿勢とか、そういうところってまあ確かに理屈としてはわかるんだけれども、それを男性性に結びつける思考回路、あんまりピンとこなかったんだよなー。GDPが女性の家庭の労働を入れていないとか、そういうエピソード自体は知っていたわけで、線として繋げば当然納得して然るべきなんだけど。

しかしまあ、リーマンショックがあった後、資本主義経済が上手く回ってんのいったいなんなの? という気はするな。気候変動で、さすがに少しは展開が変わったりするのかなあ……