ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マッドマックス:フュリオサ


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「クイーンズ・ギャンビット」の役者さんなのね。まーしょーがないんだけれども、特徴的な顔立ちではあるので、前作とはちょっと違う印象もなくはないなー。いや全然良く演じているとは思うんだけれども、シナリオも合わせて、全体的になんか同じキャラに思いづらいのは何でなんだろ。前作見たのがだいぶ前だから、見直すと印象が繋がったりするのだろうか。

評判通り、偉大な「デスロード」から見ると、まあちょっと見劣りする内容ではあるよね。というか前作のプロットが力強すぎた。それに比べると、ひとりの女性を章立てで年代記していくこの作品は、その構成上没入感に欠ける感じはある。しょーがない。

ただ一方、それでもやっぱりマッドマックスだなあと感じさせる力強さは、随所にあるよねえ。道具立てが少なく文化がシンプルなもんだから、登場人物の立ち位置や行動原理が、ごくわずかな描写でもバッチリ伝わってしまうのは、シンプルに映画が美味いよなあと思う。逃げるとか、奪うとか、騙すとか、そういう動機で常に作品が駆動しているのは見ていて小気味よい。

と同時に、集団戦から逃げている感じはあって、それはこの形式では結構カタルシスに欠ける部分だなあ、とも思う。特にラストの組織同士の決着が、ヌルッと回避されてるのはどうなんだろうなー。個人の対決の映画であることはわかっていても、やはりあの決着はスペクタクルで見たかったなあ、という欲望は残っちゃうよねえ。