ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

実録ブルース・リー/ドラゴンと呼ばれた男

 

これは映画なのか? テレビっぽいつくりではある。

なんか最近、世界サブカルチャー史で「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」がわりと批判的な視点で語られていたのもあって、ブルース・リーのドキュメンタリーを見ると、タランティーノの演出がますます「うーん」って感じに思えてしまうな。世界サブカルチャー史では、ヒッピーが悪として描かれていたことに対する批判だったけど、ブルース・リーのこういう背景を見ると、やっぱりもうちょっと描き方はあったんじゃねーのかなあ、って感じはするよなあ。まあそもそも、ガンガン路上で道場破り仕掛けられる状況だった、というのがちょっと想像の斜め上過ぎるわけではあるけれども。

しかしまあ、迫害されていたマイノリティが夢を掴むが、その反動で精神に負担がかかり薬物で命を落とす……というストーリーにどうしてもなってしまうよなあこれは。武術を嗜んで精神修養しても、そうなってしまうんだなあ。幼い頃からショウビズの世界にいたっていう状況も、うーんいかにもスターって感じ。息子が不慮の事故で命を失ってしまうところも含めて、なんかちょっとできすぎていて怖いよねえ。