キャリー・マリガンいいな。最初はごく普通の労働者だった彼女が、なんということもないきっかけから思想に身を投じて行く変遷を、まあ大変説得力のある感じで演じていてとてもいい。この人は派手じゃないけれどもいい役を演じていてステキですね。あとヘレナ・ボナム=カーターもナイス。なんだかんだこの人がこういう役柄でサポートしたからこそ、思想の転向が説得力をもった感じだよなあ。しかしなんといっても爆笑するのはメリル・ストリープで、満を持してドカーンと登場されてアレ笑わずにいられるだろうか。適役が適役すぎて出てくるとそりゃあ笑うしかないよね。
サフラジェットはそんなに知識がなかったけれども、なるほど婦人参政権を得るためにイギリスでもこういう活動があったのだなーと納得。『メリー・ポピンズ』で踊って歌ってたのもサフラジェットかー、とか思うけれども、描かれ方にあんまり良い印象はなくて、あーでもたしかアレってアメリカでガンガン公民権運動やってた時期の映画だよなあ。まあ絶対色々思うところあってあの描写なんだろうなー。
映画は権利と法の話であって、いやでもこれ最近得た知識で言うとアレだ、「right」の問題なのか。対立する概念というよりは、むしろrightがどのようにあるべきかという話なのかもしれないなあ。そういう視点を持ってみると、違法行為による異議申し立てというのが、今までとは全然違った風に感じられて大変面白い。
それにしてもなんか洒落た邦題でありますね。邦題がステキと思える映画はなかなかないのですが、これはテーマ的にも良いのではないでしょうか?