はい、正直告白しますと『死刑台のメロディ』と混同してました。どっちも名作ではあるけどテンションが全然違うよね。
ということでサスペンスなつくりと意外なプロットで大変楽しい作品でありました。出のドアップの会話(その詳細はもうほとんど語られない!!)からしていかにもサスペンス! でヒッチコック好きなの私としましては大変よろしい。それぞれの犯罪計画やら人物の取り違えやら意外な偶然やらが渾然一体となって息つく暇もない展開もナイス。オマケにエレベーターでのドキドキアクションなんかもやっちゃうんだもんなあ。まあオチなんかはワリと容易に読めたりするわけではありますが、それで何かが損なわれるものでもないよね。
にしても面白いのはあの若者カップルだよなあ。あのふたりの計画性のなさがストーリー全体を俄然生き生きとさせていて、挙げ句自殺しようとして未遂とか、もうどこまで行き当たりばったりなんだよ! 映画全体があのふたりの思いつきに思いっきり振り回されてるみたいで私大変感心させられます。
しかしどーにも気になるのはラストの写真誰が撮ったかだよ。それが気になって全然ラストに集中できなかったもん。別に三脚立てたわけでもないでしょ? うーん。