こんなんもうジャケットで爆笑するじゃん。ずるいよこの座組。こんな二人でこんなコメディやられたらもう見るしかないじゃん。ってかスタローンが『ロッキー・ザ・ファイナル』より後にボクシング映画撮るとかもう絶対おかしいじゃん。デ・ニーロもなんでコメディアンやってんだよ。冷凍肉トレーニングとか勘弁してくれよそりゃ笑うよ。
イイ感じに力が抜けてる作品ではあるのだけれども、過去のパロディだけではなくちゃんと序盤の殴り合いが傑作コメディ担っているのが良いですね。出オチと思えたあの格好でヨボヨボの爺さんが殴り合いしてYouTubeにアップされてバズるあの展開は、なんの台詞も文字の説明もなく、アクションの連続でギャグシーンになっていて大変よろしい。アレがあったからこそ、その後のユルユル展開もニヤニヤしながら見られた感じはする。
にしてもさすがにデニーロの肉体もユルユルであったな。デニーロの役柄的にはあのくらいの塩梅がちょうど良いってことなのかしら。スタローンも頑張ってたけどやっぱ歳は歳よねえ。そんなヨボヨボジジイふたりが殴り合うラストバトルなんだけど、音楽と編集で一気に盛り上げにかかるダイジェストはなんか来るものがあるのだった。ロッキーで良くあるあの編集が、過去の栄光に縋るじじい二人の殴り合いでかかると、言語化しづらいんだけどジーンとしてしまう。いやあなんなんだろうなアレ。