ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

starwars.disney.co.jp

「なんでデス・スターってあんな呆気なくやられちゃうの?」という疑問に対する解答を後付けかなんかしらないけれども説明する、というアイディアは満点なんだけど、その他の場所にこれっぽっちもエキサイティングな場所がなくてゲンナリ。去年もだいぶ「エピソード7」でアレコレ言ったけど、映像的に新しいところがないなりに、隅から隅までしっかり意識の張られたファンサービスの映画になっていて、脚本上にも色々と工夫があった。でも、本作品の志の低さというか、「とりあえずスター・ウォーズっぽいものを撮ってみました」「ストーリーを盛り上げるために色々なものを引っ張ってきました」感は異常。

前半はたるいけど後半がイイ、みたいな前評判は聞いていたけど、前半ダメなら後半もダメだよねやっぱり。ってか各キャラクターへのエピソードの練り込みが足りなさすぎて、なんでこいつら一緒に行動してんのかサッパリわからん。後半のお涙ちょうだいエピソードも、彼らがどういう行動原理で行動しているかの掘り下げ(というか細かなエピソードの積み重ね)がないから「ストーリーの盛り上がりのために殺されている」という感じが半端なく、いやーあの無理矢理ストーリーにはちょっと騙されきれないよなあ。

ってかさ、この話って基本的に「目の前に爆発の余波が! ヤバイ! ギリギリ逃げ切れ!」みたいなザ・形式的エンターテインメントなんだから、ラストでわざとらしく人を殺してもエンターテインメントにしかならんでしょう。エンタメで生かせる人間を殺すって展開には何らかのエクスキューズというか工夫が必要なわけで、そこら辺のリアリティレベルのコントロールに失敗しているのが本当にきついっす。