ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ホーム・アローン

 

ちゃんと観てなかった映画シリーズ。

漠然と想像してたよりも家守りシーンが少ないのね、というのが一番の印象。ふたりの泥棒とのジャブの打ち合いを焦らして焦らして焦らしてやる映画なのね。あと家守りシーンもアイディアをドーンとブチ込んで次から次へと行くのかと思ったら、意外と展開ゆっくりだし、あと歩きモノの罠が多すぎだし……あのシーンの決着のつけた感も含めて、あんまりあそこに重きを置きすぎるとそれはそれでちょっとこの映画らしさを見間違うことになりそうだなあ、と思った。

いやそれよりも感心したのは脚本で、序盤で少年を一人きりにするって結構難易度の高い状況を大変鮮やかに作っていて、もうその点だけでこの映画を観た価値はあったなあ。数を数えるとかタクシーが分乗だとかクリスマスで飛行機が取れないとか、そういうあれやこれやに加えて「願いが叶ったんだ!」という主人公側の動機付けもキッチリと備えて、もうホント完璧な導入じゃないかなあ。あと地味に良いのがラストのオチの付け方で、それまで追ってきた母親以外の家族を突然出すのもいいんだけど、そこに隣家の家族の物語をきちんとフォローして大団円を迎えるというのは、いや大変気が利いていて良いと思います。