- 作者: ピエールルメートル,橘明美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: 文庫
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全体の構成の気が利いているが、気が利いているからといってそれが作品全体のカタルシスに結びついているかというと微妙な気もする。最後の圧倒的に悪趣味な展開をもっと感情が寄り添う形で展開できただろうなあと思うと、これでいいのだろうかなあとは思う。まあ、それはそれで趣向ではあるがしかし余りにももったいないような。逆に言うと、それは主人公側への感情移入ができなかったということでもあるのかもしれない。