ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

スーパーマンⅡ 冒険編

 

スーパーマンⅡ 冒険編(字幕版)

スーパーマンⅡ 冒険編(字幕版)

  • クリストファー・リーヴ
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うーん、ひでーなー。1はまだSFXで見せたるで! みたいな心意気が伝わったし、個別の活躍エピソードとか舞台造形とか色々見るところがあったので、たるいけどまあ一応撮った意味はあんだろーなーくらいには思ってた。クリプトナイトを用いた作戦を機能させるために、悪役もちゃんと描いてたしね。

でも2はマジでどうでも良い。月のセットとかどうでも良いし、摩天楼で暴れ回るシーンの迫力も無いし、いやー、きつい。一番良かったのはナイアガラにドボンシーンだけれども、あれも直後にあんなサックリネタバレしちゃうとか、いったい何の意味があるんだよ。マジでストーリーがどうでもよすぎる。っていうかあの「ヒロインと結ばれるために自分の力を失う」という決断が、あんなどうでも良い形でひっくり返される展開ってマジなんなんすかね。そんな簡単に翻意できて取り消せるならなんも意味ねーよあの展開。

スーパーマンが強すぎてストーリー的に難しいところがあるから、同等の力を持った敵が3人いるから超ヤバい! みたいな展開にしたわけだけれども、3人いることは全く生きていないし、あんなちょーどーでもいい作戦で一発逆転が決まっちゃうし……と本当に良いところがない。っていうかそもそも、スーパーマンという存在をどのように捕らえれば良いのか、全然わかんねーんだよなー。

プーチンの実像 証言で暴く「皇帝」の素顔

うおー……ウクライナで戦争が起こった今読むとめっちゃ「答え合わせ」って感じがしますね。興味があって最近ちょくちょく文献に当たってるけれども、これで一気にプーチン個人の解像度が上がったし、あと日本との関係もクッキリしてきた感じ。ネット上でもいかにも印象をコントロールしようとする報道がガンガン流れてたけど、まあそれも納得。メディアコントロールは気遣いで自分をいかに見せるかの延長線上なんだなーと思う。カンペ為しにそういう当意即妙な受け答えができたりするのも含めて、やっぱりそこら辺はすごい才能を持ってるんだなあ……

あと面白かったのは日本との関係……というか冒頭いきなり触れられている柔道コネクションの強さだよね。柔道やっているという話は聞いていたけれども、そういう精神性の支柱みたいなところにあるとは全く想像していなかったのでビックリする。と同時に、ウクライナ戦争が起こったときに、その個人的なパイプで何か働きかけをしろよ、みたいな声がよく出る人であることも大変納得感がありましたね。

ただこの本には安倍元総理との個人的な関係性があまり触れられていないのはガッカリだなあ。そこにどれだけ強固な繋がりがあったのかがめちゃくちゃ気になる。発売時期の問題もあったのかもしれないけれども。

スーパーマン ディレクターズカット

 

初めてちゃんと見たんだけど、あー、コレが噂の地球回し……いやあ……すごいなあ……

何はともあれテーマソングがスターウォーズと似すぎてて「えっ!?」ってなるな。ジョン・ウィリアムズなのはわかるんだけれども、SFXガンガンあって宇宙が画面にドーンと映るともうこれ何見てるかわかんなくなるでしょ。

「ディレクターズカット」というのもあってかめっちゃたっぷり色々やってるけれども、まあくっそたるいよなあ。頭の惑星でのやり取りも間延びしてるし、その割には地球で父親に育てられたときの状況があんまりちゃんと描けていないし……デートでの飛行がセックスなのはわかるんだけれども、そんなたっぷり描かれてもしょーがないでしょーと正直思う。後ろに空撮をプロジェクションしての映像は、確かに浮遊感がまずまずあって特殊な手触りを出しているような気はするけれども、しかしこんなにしつこく描くモンでもないでしょう。

まーそれにしたってストーリーがどうしようもないよなあ……父から与えられたヒーローとしてのテーマとか、まるっきりどうでもよくて、ラストの解決も例によって「は?」って感じだし(夢オチでも驚かない)。あとアレだけ時間をかけて作戦練ってクリプトナイト首にかけたくせに、あんなトホホな感じで脱出できちゃうとかも脚本としては最低。

あ、あとアメリカ人の地震観が見えてそれも面白かったです。ああいう天変地異でさえ人間……じゃないけど、正義がコントロールできるものとして描くんだなーという感じ。

その年、地球が変わった

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わははは、おもしれー。序盤のわりと大事なツカミの辺りに奈良を入れている構成がグッドよね。そうかーコロナで人間社会がどうやって動物に影響したのか、の例で出て来るのがしかせんべいかー。しかも「食料が逆に減る」例として出て来るのはつい笑っちまうよなー。そして奈良の鹿ってあんな放し飼いにされてるの? ふつーに街中を歩いてて、あんな共生しているとは全く思ってなかったんですげービックリしたよ。ケープペンギンも「あんなに共生しているんだ!」ってビックリしたけれども、鹿は鹿でやっぱりインパクトがある……

それにしても全体を通して「騒音」がこれだけ動物の生活に影響を与えていたのが意外すぎる。船舶やサファリツアーが活動を阻害していたとは全然想像できなかった。人間は映像に情報ソースを頼りすぎだとは思うけれども、しかし音っていうのが動物の情報伝達のツールとしてそこまで重要だとは……しかしまあよく考えれば遠隔で意志疎通をできるというのは大変重要な要素であって、我々も今スマホがなくなったらそりゃあ大変だもんなあ。納得した。

カピバラvs犬みたいな意味わからんものも見られるし、なかなか面白いドキュメンタリーでした。

水曜どうでしょう オーストラリア大陸縦断3,700キロ

 

オーストラリア縦断を見てなかったので。

うーん初期って感じ。この距離を早起きして4日で終わらせるというのはちょっと想像がつきませんね。アルコールも禁止していて、あーだいぶ厳しかったんだなーとビックリしてしまう。っていうか4000円の入場料をケチるのはさすがにケチすぎるでしょ。ほんとにテレビ番組か。

このくらいのテンポ感が番組として適切だよな。とは思いながらも「やっぱ終わるのはええな」「もうちょっと見ていたいな」という思いも一方ではあり、これからどんどん旅が長くなっていくのもまあわかる。密度で言うとやっぱりベトナムが一番印象に残っちゃうよなー。

色々名シーンはあるけど、地味にミスターにハエが止まるのが面白かった。ああいうミラクルが起こる頻度がどれだけあるかが勝負だよなーこのシリーズは……あ、あと昇る朝日モノマネって初出? 初期の頃のを見られて初々しさが大変良かったです。

ファイト・ビフォア・クリスマス

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おおおお……これがアメリカ……超アメリカっぽい対立……! 個人主義とリベラルの対決! 自由と法を巡る争い! 信教の自由! 正義感のために周囲の人間にストレスを強いる! FOXニュースとかがサラッと出てきたり極右団体が銃を持ったりもー題材が最高ですね。これらがお出しされればそりゃー面白いやーって感じですわね。

しかしまあ弁護士が本気でやべーというか、個人の会話を録音して裁判に備えているって、悪い意味での「プロ」の弁護士って感じだよなー。妻が「周囲の人と普通に暮らしたい」と訴えてるけれども、夫婦の関係どうなってんだろ? とかは疑問に思う。

カメラがわりと中立を目指しているのがなかなか曲者って感じで、この内容をゴリゴリ個人主義の人が見たら、主役の男性に正義を見出すことができたりするのかな……一応そこの偏りが内容に編集してあるような気はする。オレからすると「そりゃねーだろ」って見えちゃうけどね。あの恫喝気味の対話とかもみんな「仕方のないこと」で処理できたりするんだろうか。代表になっていた女性の捉え方とか、結構ズルい感じの編集ではあるよな。むしろ見ている側のそういうポジションについて考えさせられる内容にはなっていると思う。

ラーメン発見伝

 

ようやく読めたんだけどうーんやっぱりクソ面白いなあ。「才遊記」の構図もまあわかるんだけれども、こっちの方が力強くそしてロマンに溢れている…「ロッキー5」で父子の関係を描くのに失敗したあとにこのマンガを見るとなおさら。

もうとにかく芹沢さんを丁寧に書いているのが印象的で、一定の間隔を開けながら、徐々に藤本君との距離の詰め方を描いているのが本当にズルいよなあ。この構図の強さだけで26巻読めてしまうのがホントにすごい。っていうか芹沢のキャラがズルい。ラーメンハゲズルい。

いやまあもちろん個別のエピソードも効いていて、藤本が会社に対して秘密を持っているとか、サブレギュラーが個性を持ってショートエピソードのキーパーソンを努めるとか、さらにシリーズで各土地のラーメン文化をわかりやすく紹介するとか、いやー、ホントにちゃんとしてますね。ネットとか金銭的なトラブルとかも描いていて、そこら辺のリアリティも大変グッド。

あと細かなテクニックもよくできてるなーと感心させられて、最後の対決でわかりやすく「後攻破り」をやるとか、そういう仕掛けもナイスですね。「大仏顔」をわかりやすく導入したり、そういう細やかなグルメマンガのルールも、上手く使ってるよなあ。