メインのプロットの偶然性がヤバくて、いや関係性つくりたいのはわかるけどホントにそれでいいの? という懸念が全く拭えなかった。さすがにグァムで偶然出会うのはやり過ぎじゃないかなあ。そういうところに意識を引っ張られるような作品じゃないのはわかってるんだけど、登場人物が少なく濃密な関係性を描く作品だからこそ、やっぱり気になるなあこれ。
さすがに岩下志麻の演技は迫力があって、いやーこれすげえ説得力だなあと感心する。というか終始岩下志麻で保ってる感じ。シリーズになるにはこのくらいのキャラ立ちがないとやっぱりダメなんだなあ。
それに比べると妹側のドラマが弱くて、いやあんなグアムきっかけでいいのかー。のだけど、あそこからキャットファイトまで持っていくのはすごいなあ。鬼気迫るふたりの演技に「ひえええええ!」と声が出る。そっからラストのラブシーンの流れもまあ素晴らしくて、ラストのポーンと放り出された感じはたまんないなあ。
あと成田三樹夫の役柄が新鮮で、子煩悩な親分の姿を見ているだけでニヤニヤしました。